飲酒の後の運転は何時間後からが目安?アルコールが分解される時間を解説

ご存じですか?飲酒後、運転は何時間後から可能?
自分はお酒に強いから大丈夫?と思っている人ほど要注意です!

飲酒後の運転ができるようになる時間は、個人差が大きく、アルコールの摂取量や体重、性別、年齢、体質によって異なります。飲酒後アルコールが完全に体から排出されるまでの時間を知ることが重要です。
そのために、アルコールの分解速度を理解し、その時間を算出する方法をご紹介します。

アルコール吸収から分解までのメカニズム

アルコールは消化器系から吸収され、肝臓で代謝されます。
代謝されたアルコールは尿や呼気を通じて体外に排泄されます。
アルコールの分解スピードは個人差がありますが、一般的には一般的に体重約60kg~70kgの人で1時間におよそ5g~7g程度といわれています。

アルコールが身体から抜ける時間の算出方法

アルコールの1単位

下の絵は、アルコールの「1単位」といって、20g前後の純アルコールを含む酒類の量です。

アルコールの1単位
出典:特定非営利活動法人ASK

アルコール処理にかかる時間の算出方法

体質・体重・体格・年齢・性別などにより個人差はありますが、1単位のアルコールの分解にかかる時間の目安は、

  • お酒を飲めるタイプの男性は、飲み終わってからおよそ4時間
  • 女性・お酒に弱い人・高齢者は、飲み終わってからおよそ5時間

3単位飲んだら、半日以上アルコールが体内から消えません。
朝起きたときにも前夜のアルコールが残っているおそれが強く、この状態で運転すれば「飲酒運転」になります。
なお、アルコールの分解は、睡眠中はぐっと遅れます。
体調によって変化します。

単位・ドリンク換算/分解時間のめやすの計算電卓

ASKのホームページ上にめやす電卓が載っているので、ご活用ください。

アルコール検知器の活用

アルコール検知器は、飲酒後の体内アルコール濃度を測定するのに役立ちます。
呼気中のアルコール濃度を測定し、安全な運転が可能かどうかを判断するのに役立ちます。

アルコ―ルマネージャー®の特徴

アルコールマネージャーは、アルコール消化予定時刻が表示される(ZERO LINE TECHNOLOGY)が搭載されているので、自分の飲むお酒の量によって、どれくらいでお酒が抜けるかがわかると大変好評です。

アルコール消化予定時刻を表示するZERO LINE TECHNOLOGY

あくまで目安ですので、アルコールチェッカーの結果がゼロであっても、運転する際は常に慎重さは求められます。
飲酒後の運転は非常に危険であり、交通事故のリスクが高まります。
飲酒後は十分な時間を置き、自己判断だけに頼らず、運転しないよう心がけましょう。

飲酒運転による罰則と行政処分

酒気帯び運転と酒酔い運転の2種類

・酒酔い運転
酒酔い運転とは、身体に保有するアルコール量にかかわらず、アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態の人をいいます。
まっすぐに歩けない、受け答えがおかしいなど客観的に見て酔っている状態

罰則
5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

行政処分
・基礎点数 35点
・免許取消し 欠格期間3年(※2,3)
(※2) 前歴及びその他の累積点数がない場合
(※3) 「欠格期間」とは運転免許の取消処分を受けた者が運転免許を再度取得することができない期間

・酒気帯び運転
身体に保有するアルコールの程度が、呼気1リットルにつき0.15mg以上、又は血液1ml中0.3mg以上の状態の人をいいます。

罰則
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

行政処分
・呼気中アルコール濃度0.15mg/l以上 0.25mg/l未満
基礎点数 13点
免許停止 期間90日(※2)
・呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上
基礎点数 25点
免許取消し 欠格期間2年(※2,3)
(※2) 前歴及びその他の累積点数がない場合
(※3) 「欠格期間」とは運転免許の取消処分を受けた者が運転免許を再度取得することができない期間

参照)大阪府警察

同乗者なども罰則の対象

飲酒後の運転は、同乗者も罰則の対象となり得ることを認識することが重要です。
飲酒運転は法律で厳しく規制されており、そのリスクは運転者だけでなく同乗者にも及びます。
もし酔っている運転手が運転しようとする場合、同乗すること自体が法律違反になる可能性があります。

そのため、同乗者も運転者に対して安全な帰宅手段(バスや電車、タクシーや代行業者)を提案するなど、危険を回避するための適切な対策を講じることが重要です。
飲酒運転に関する法的な罰則は厳しく、同乗者もその責任を理解し、安全な行動を心がけることが必要です。

警察庁
出典:警察庁

自転車走行中の罰則の新設

携帯電話使用(ながら運転)や酒気帯びに罰則が新設されることとなりました。
お酒を飲んでの自転車の運転は絶対にやめましょう。

青切符交付制度導入後の自転車取り締まりイメージ
出典:一般社団法人共同通信社

まとめ

アルコールの分解速度と飲酒量が判断基準となります。
個人の体質や飲酒状況によって分解速度は異なります。飲酒後は運転を控え、体内のアルコールが完全に排出されるまで時間を置くことが、重要です。
公共交通機関やタクシーの利用を検討することで、安全を確保し、飲酒運転は絶対にやめましょう。

さぁ今から、「手軽にアルコールチェックの自動化」始めましょう。