まだ梅雨だというのに猛暑を記録している地域もあり、今年も暑い夏がやってきます。
本日は、「汗っかきな夏に活躍の制汗/デオドラント」と「アルコール検知器」の切ってもきれない関係について。
納涼気分で一緒に見ていきましょう!
大切なアルコール検知器の「精度」
アルコール検知器にとって、もっとも大切なポイントはなんでしょう?
それは「精度」です。
超精密なそのセンサーは、微量のアルコールまでもしっかりとキャッチします。
そこでドライバーの皆さん。
汗やにおいを気にするあまり使用した、香り高い香水、制汗剤、汗拭きシートなどの成分が、まだ体や手に残っているなら注意です。
なぜならその成分が、アルコール検知器に反応する可能性があるからです。
「ええっ、飲酒じゃないのに?!」とびっくりされるかもしれません。
ですがこれは、実はアルコール検知器の精度の高さの証なのです。
繊細なセンサーは、香水や制汗剤、汗拭きシートなどに含まれる微量のアルコールまでしっかり検知します。
しかしこの精度の高さは場合によって、少々困った状況を引き起こすことがあります。
それは、アルコールチェック時に「飲酒をした」と誤解されてしまう、という状況です。
[ctasem]
夏の汗とひんやり爽快を我慢しないために
では、どうすればいいのでしょうか?
特に夏場、我々のボディは、制汗剤や汗拭きシートを必要としますよね。
汗ばんだ身体にシュッとスプレー。ひんやりシートでスッ…と一拭き。
あの瞬間の爽快感、誰もが待ち望んでいることでしょう。
そんな時。
アルコール検知器が誤反応を起こさなくて済むよう、検知器を使用する前に、自分自身で注意を払うことが求められます。
アルコール検知器使用前に注意すべきポイント
アルコール消毒したら手洗いをしてから
アルコール消毒液の蒸気は、当然アルコール検知器に反応します。
使った後はしっかりと手を洗い、アルコール分が飛んでいることを確認しましょう。
飲食後は少し時間を置く
飲酒を含まない食事の場合でも、飲食後すぐに検知器を使うと、食べ物や飲み物から口内に残ったアルコール成分が検知される可能性があります。
そのため、飲食後は15分ほど時間を置いてからの測定が推奨されます。
これは食事にとどまらず、おやつ、つまみ食いなどの軽食でも同様です。
口腔内ケアを
口腔内に残っている食べ物などが持つアルコール分も検知の対象になります。
飲食後は、うがいや歯磨きをして口内を清潔に保ちましょう。
オーラルケア製品の使用に注意
ただし、一部のオーラルケア製品にはアルコール成分、または似た成分が含まれているものがあります。
これが検知器に反応する可能性があるため、運転前の口腔ケアはアルコールフリーの製品を選ぶ、あるいは使用後に十分な時間を置くことをおすすめします。
制汗剤等の使用は慎重に
香料に含まれる制汗剤等は微量のアルコールが検知されることがあります。
運転前は使用を控えめに、または使用後時間を置くなど工夫しましょう。
[ctainq]
アルコール検知器が反応してしまった場合
そして、もしアルコール検知器が反応してしまったときにはどうすればいいのか。
まずは冷静に。
そしてこれらのような状況を、安全運転管理者へ正直に報告しましょう。
- 昨夕から今時点までの飲酒の有無※
- 測定前1時間以内の飲食内容(お菓子などの軽食含む)
- 直前での手指の消毒やオーラルケアについて(マウスウォッシュの使用等含む)
- 制汗剤/デオドラント製品の使用
※飲酒量や体調、性別などによってアルコールの分解までに15時間などの時間を要する場合があります。
「飲んだのは何時間前だから不要だろう」と自己判断せず、24時間以内程度の飲酒内容と量については共有しましょう。
そして最後には、真水でうがいをして15分ほどの時間をおいてから再度測定しましょう。
仮に最初に検出された数値が誤反応であった場合、正確な数値を示すことが多いです。
なお、企業における飲酒運転管理の場合、「運転前後」での測定が必要です。
この「運転後」にアルコールを検知してしまった場合(測定のやりなおしを行っても数値が出続ける場合)には、注意が必要で、黙って見過ごしてはいけません。
まずは管轄の警察に相談を行ってください。
まとめ
このように、アルコール検知器は私たちの安全を守るための重要な道具ですが、その繊細さが誤解を招くこともあります。
だからこそ、ドライバーの皆さんには、この検知器の性質を理解し、適切な対応をとることが求められます。
また、忘れてはならない最も大切なこと。それは。
「飲酒運転事故が起きないこと」です。
例えば安価に入手できるからと言ってアルコール検知器の精度があまりよくない製品を選択してしまった場合。
「本当はまだ体内に飲酒の影響が残っているにも関わらず、アルコール検知器のセンサーが正しくアルコールを検知してくれなかった」
ということが、実際に起こりえます。
その場合、アルコールが残っていることが判明するのは、
- 警察の検問に引っかかってから
- 最悪の場合、事故が起こってから
となります。
コストをかけずに飲酒運転管理を行うことは、長く続ける上では大切なこと。
ですが、「アルコール検知器の精度」については、信頼と実績をしっかり確認して選びましょう。
そして、「アルコール検知器を使用する前の注意事項」をしっかり学んだ今、香り高き制汗剤や汗拭きシートをむやみやたらに恐れる必要はありません。
夏の安全なドライブのためにも、測定前の対応をしっかり行い、一層の安全運転を心がけていきましょう!
■企業様や個人で、飲酒運転管理について気になる点がございましたら無料オンラインセミナーにご参加ください。
[ctadoc]