飲酒運転は周囲の人を巻き込み、大事故を引き起こしやすいという特徴があります。
「しない・させない」という意識がありながらも、飲酒運転事故は後を絶ちません。
もちろん、運転する本人の気の緩みもあるでしょう。
しかし、その周囲にいる人たちや企業、地域などを巻き込み対策することで、飲酒運転を防ぐことが可能です。
そこで今回は、飲酒運転根絶に有効な取り組みを3つ紹介いたします。
飲酒運転をなくすには、本人の「しない」気持ちと周囲の「させない」気持ちを高めること、そしてそれに対する仕組みづくりが効果的です。
教育飲酒運転根絶への対策その1 安全教育の実施
飲酒運転根絶への対策の1つ目は、従業員に対する安全教育の実施です。
特に、安全運転教育の受講をおすすめします。
これは自動車教習所で受けられる講習のことで、安全運転に関する正しい知識と情報をしっかりと伝えることが可能です。
免許は取ったけれど運転に自信のない人や高齢者向けの講習が用意されており、安全運転の重要性を改めて確認できます。
また、実際に運転するドライバーだけでなく安全運転管理者などへの教育も重要でしょう。
「事故を起こさない」「事故を起こさせない」教育を実施することで、会社全体で安全運転に対する意識を高められます。
特に飲酒運転に対する、「しない・させない」という意識の醸成は必要です。
たとえば、安全運転管理者が、「うちのみんなは一滴もお酒飲めないから大丈夫」といった思い込みや先入観を持つことも危険でしょう。
また、「検知器でちゃんとやっておけばいい」という雰囲気にしてはいけません。
なぜ、安全運転でないといけないのか、アルコール検査はなんのためにやっているのかを伝えて、「じぶんのこと」として考えてもらうきっかけづくりをしていきましょう。
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飲酒運転根絶への対策その2 制度の整備
飲酒運転根絶への対策の2つ目は、安全運転に対する制度の整備です。
これは、管理される側も管理する側も必要でしょう。
管理される側(=従業員)に対しては、いつも・誰に対しても同じ基準で、同じ検査や確認をしなくてはいけません。
「ちょっとくらいいいでしょ?」「見逃してよ」といった雰囲気を許さない、徹底した管理ができる体制にしておきましょう。
また、管理する側を守ることも重要です。
特に、安全運転管理者だけではなく、副安全運転管理者と補助者を立てている企業では、彼らに対する責任の所在や役割を明確にしておくことが一層大切です。
彼らには、従業員の安全を守るための責任があります。
「副」や「補助」といった名称があるだけで、責任や役割が軽くみられることがあってはいけません。
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飲酒運転根絶への対策その3 チームとしての活動
飲酒運転根絶への対策の3つ目は、チームとして安全運転に取り組むことです。
この場合のチームとは、会社と社員だけでなく、その家族や地域を含めて考えるといいでしょう。
たとえば、ポスターなどを掲示して、地域の問題として飲酒運転の撲滅や安全運転に対する意識を高めていくことが可能です。
出典:千葉県警察「飲酒運転根絶に向けて」
また、地元の警察などと情報共有したり、講習の参加を促したりすることも大切です。
出典:山梨県警察twitterより
さらに、家族の協力も欠かせません。
軽い気持ちでも飲酒運転をしてはいけませんし、飲酒量が多い場合は依存症などの危険もあります。
「うちの人は大丈夫」と本人任せにするのではなく、家族のちょっとした声かけが重要です。
これだけで防げる事故も多いのです。
家族や地域の見守りや、警察などと連帯をとることで、地域全体・社会全体で飲酒運転撲滅と安全運転への意識を高めていきましょう。
飲酒運転根絶に向けて企業でも地域でも取り組んでいこう
飲酒運転根絶に向けた対策について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
対策としてご紹介した教育や制度の整備、地域を巻き込んだチームとしての連携などは、どれかひとつだけではなかなかうまくいきません。
知識として飲酒運転の危険性などを学び、現場ではしっかりとした仕組みづくりを行う。
そして、家族や企業、地域全体で「飲酒運転をしない・させない」という環境を作っていくことが重要です。
企業としてまずできることは、そういった仕組みの整備やアルコールチェッカーの導入などでしょう。
また、現場での声のかけあいやポスターなどの掲示でも意識を高めていくことができます。
飲酒運転の根絶に向けた創意工夫を、日々行っていきましょう。
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