アルコール検知器の種類の違いと選び方を解説!マウスピース式、ストロー式、吹きかけ式の違いは?

アルコールチェッカーでお悩みの方必見!導入前に確認するべき注意点

昨今話題のアルコールチェッカーですが、とてもたくさんの種類がありますよね。

安全運転管理者によるアルコールチェックが義務化されて以降、アルコールチェッカーの需要は増加し数多くの会社からたくさんの商品が発売されています。

今回はアルコールチェッカーの導入を検討されている方や、自社のアルコールチェッカーが少し不安だな…と考えている方へ向けて、アルコールチェッカーの仕組みと違いについて解説します!

内容

アルコール検知器には検査基準がない!?知られざる日本の飲酒検知器事情

半導体式と燃料電池式の違いは?

吹き込み式と吹きかけ式の違いは?

アルコールチェッカー導入ならアルコールマネージャー®が一押し!

アルコール検知器には検査基準がない!?知られざる日本の飲酒検知器事情

アルコールチェックが安全運転管理者の義務として追加されましたが、アルコールチェッカーについての規定はほぼないようなもの。

常時有効に保持すること」という保守管理についての規定があるものの、チェッカーそのものにつては「アルコールを検知する機能」と「検知したらお知らせする機能」がついていればよしとされています。

この程度の基準であれば市販されているほとんど全てのアルコールチェッカーでクリアできるのではないでしょうか。

これほど基準がゆるい理由のひとつとして考えられるのが、日本ではアルコールチェッカーに関する技術要件が整っていないこと。

現在たくさんのアルコールチェッカーが市販されていますが、実は日本ではアルコールチェッカーに関する計量法や技術要件が定められていないのです。

以下はアルコール検知器協議会の検定制度に関する資料からの引用です。

アルコール検知器協議会 検定制度

≪日本では計量法には規制がなく、法定計量の対象とはなっていない。したがって、最大許容誤差も含めた計量器に対する技術要件は国内法でなく、国際規格等に依拠した自主的基準に基づいており、担当機関と製造事業者との間で個別に定めている。≫

つまりアルコールチェッカーを販売する会社それぞれが、それぞれの基準で検査をしているに過ぎない状態。これではアルコールチェッカーに関して明確な基準が定められないのも納得ですね。

そして製品によって検知精度が異なることも、中には「運転の判断には使用しないで下さい」なんて注意書きが小さく表示された商品が堂々と販売されることも現状は問題なしなのが恐ろしいところ。

もちろん運転の可否を判断するのは機械でなく人間です。

 

安全運転管理者はアルコールチェッカーの検査結果のみを頼りにせず、顔色や呼気の匂い・呂律などトータルで見て運転の可否を判断しなければなりません。

それでもアルコールチェッカーは飲酒検知にはもはや必要不可欠な道具ですし、精度に問題があるものを安心して使用できないのは言わずもがなです。

そこで信頼できる商品かどうか購入前に判断できるよう、今回はアルコール検知器の仕組みや検知方法の違いについてご説明していきます!

なお今回コラム作成の参考にしたアルコール検知器協議会では、海外基準を参考にした独自の技術基準を設け、基準をクリアした商品を「アルコール検知器協議会 認定機器」として紹介しています。

信頼できる協議会ですので、商品購入時には検討材料にしてみてはいかがでしょうか。

当社取り扱いのアルコールマネージャー®もアルコール検知器協議会 認定機器を取得しておりますので、是非導入をご検討いただければと思います。

半導体式と燃料電池式の違いは?

当社では半導体式は個人利用、燃料電池式は法人・団体での利用を推奨しています。

半導体式と燃料電池式の違いや使い分けについてご説明していきましょう。

この半導体式・燃料電池式とはアルコール検知器に内蔵されたセンサーの違いを意味しています。

アルコール検知器のセンサーは大きく2種類に分けられるので、その違いをまずは理解しましょう。

それぞれの特徴を簡単に記載してみます。

【半導体式】

センサーの仕組み:呼気中の酸素に反応。酸素の減少量を見る

センサー精度:△(アルコール以外の空気中に含まれるガスにも左右される)

センサー寿命:△(半年~1年で使い捨て)

コスト:〇(3,000円~+定期的に買い替え)

【燃料電池式】

センサーの仕組み:呼気中のアルコールに反応

センサーの精度:◎(呼気中のアルコールのみに反応)

センサー寿命:◎(メンテナンスで長く使える)

コスト:△(15,000円~+メンテナンス費)

以上の比較でわかるように、半導体式は価格が安く導入しやすいものの空気中のガス(例えばアルコールスプレーなど)にも反応してしまう欠点があります。

センサーは使えば使うほど消耗していくので、多くの社員で使いまわしてしまうと劣化が早まってしまうおそれも。

センサーが劣化して寿命を迎えたら、本体ごと買い替える必要があります。

半導体式は価格が安いことが売りなので、個人的に買う分には半導体式を購入するほうがお手頃に始められそうですね。

では燃料電池式を見てみましょう。

センサーは呼気中のアルコールのみに反応する仕組みなので、外的要因で誤反応するリスクは燃料電池式の方が圧倒的に少なく安心です。

センサーは定期的にメンテンナンスが必要ですが、機種によっては、センサーのメンテナンスを行えば本体ごと買い替える必要はないので、センサーの交換ができるものもあります。

長く利用できて環境にも優しいといえるでしょう。

メンテナンスの手間や費用はあらかじめ確認しておき、後から想定外の出費に焦らないよう気をつけて下さい。

しかし1台を複数人で使えます、会社や団体として導入するなら精度の高い燃料電池式を導入することをおすすめしています。

吹き込み式と吹きかけ式の違いは?

吹き込み式と吹きかけ式。似たような言葉ですが実は全く違う仕組みです。

吹き込み式はマウスピースやストローでアルコール検知器に直接呼気を吹き込むタイプ。

吹きかけ式は呼気をセンサーにふーっと息を吹きかけるタイプのことを言います。

その違いをイメージするために、コーヒーを思い浮かべてください。

『あなたの前には挽きたて入れたてのコーヒーが一杯。

湯気がゆらゆらとのぼりとても美味しそうです。

カップをとって香りをかぐ。

…あぁとても深い香りがして、飲む前からコーヒーの味わい深さを想像できます。』

はい、ここでストップ。

この「香りを嗅ぐことでコーヒーの味を想像する」のが吹きかけ式です。

センサーの周囲に吹きかけた呼気中のアルコールの強さから体内のアルコール濃度を検知測定している、「間接的な」測定方法です。

一方吹き込み式は、「コーヒーを味わう」イメージです。

香りからだけでは想像しかできないものが、味わうことでわかったりしますよね。

アルコールチェッカーにストローやマウスピースで呼気を吹き込む、つまり直接機器内に呼気を注ぎこむより精度の高い測定が可能になる「直接的な」測定方法なのです。

吹きかけ式のアルコール検知器を複数銘柄集めてその検知精度を実験した、独立行政法人国民生活センターの報道発表資料を参考にしてみましょう。

過信は禁物!息を吹きかけて呼気中のアルコール濃度を調べる測定器-運転の可否の判断には使用しないで!- (kokusen.go.jp)

飲酒後の呼気に見立てた乾燥した空気にエタノールを添加した一定濃度の標準ガスを、各銘柄の吹込口に吹きかけたときの指示値を調べた結果が公開されています。

以下引用をご覧ください。

≪(1)同じエタノール濃度のガスで、吹きかけるときの流量を多くすると、指示値が高くなる傾向の銘柄(No.4~6)がある一方で、指示値が低くなる傾向の銘柄(No.1、3)がありました(図1参照)。 また、吹込口への距離の違いも調べたNo.2、3については、距離の違いによっても指示値の上下がみられました。≫

≪(2)吹きかけるガスのエタノール濃度と指示値の関係濃度が高くなるにつれて指示値が高くなる傾向はみられたものの、銘柄によって検知できる範囲はまちまちでした。

未使用の各銘柄について、呼気エタノール濃度として想定される数段階のエタノール濃度(0 ~0.37mg/L)のガスを吹きかけ、エタノール濃度と指示値の関係を調べました。

(中略)

その結果、吹きかけるガスのエタノール濃度が高くなるにつれて指示値も高くなる傾向がみられましたが、低濃度で検知しない銘柄が複数銘柄あったり、濃度が高くなっても指示値があまり変わらない銘柄があるなど、銘柄によって検知できる濃度範囲はまちまちでした。≫

少し難しい内容ですが、ざっくりとまとめて概要をお伝えしてみます。

同じ呼気(ガス)で実験。

全く同じ呼気だが、吹きかける量や口元とセンサーの距離によって測定結果がまちまちで安定しない。

呼気(ガス)内のアルコール濃度を変えて実験。

アルコール濃度が高くなるほど検知結果で高い数値になるものが多かったが、一方で低いアルコール濃度だと検知しないものや検査結果があまり変わらないものもあった。

結果、アルコール検知器の銘柄によって検知できる濃度範囲はまちまちといえた。

つまり吹きかけ式だと呼気の量や口とセンサーの距離によって測定結果が変化してしまう上、検知器の銘柄によってどの程度の濃度を検知できるかまちまちということ。

人間はガス噴射のようにいつも同じ量を同じ距離から「ふー」とするなんて無理ですよね。

消費者へのアドバイス として、

(1)息を吹きかけて呼気中のアルコール濃度を調べるアルコールチェッカーの測定結果で運転の可否を判断することはやめましょう

(2)アルコールチェッカーは測定条件によって指示値が変わることがあります。指示値を安易に信用しないようにしましょう

(3)アルコールチェッカーのセンサーには寿命があります。見かけ上の動作に問題がなくても、感度が変わっていたり、アルコールを検知しなくなっている場合もありますので注意しましょう

この資料は少し古いものなので、現在は技術の進歩と企業努力で改善している部分も多いかと思いますが、それでもうーんと唸ってしまう結果。

この報道資料から考えても、やはり直接機器内に呼気を送り込む吹き込み式の方がより高い精度で測定できることが分かるかと思います。

直接口をつける点が衛生面で心配になる時勢ですので、多人数で使いまわす場合は交換可能なストローやマウスピースタイプの吹き込み式を選ぶとよいですね。

ストロー式、マウスピースタイプのアルコールチェッカーの利点

操作の簡便さ:使い捨てのストローに息を吹き込むだけで、簡単に使用可能。
衛生的な使用:個別の使い捨てストローにより、衛生面で安全。
迅速な結果:高速反応で素早い検査結果を提供。

ストロー式、マウスピースタイプのアルコールチェッカーの選び方

精度:信頼できるメーカーの高精度モデルを選ぶ。
コストパフォーマンス:価格だけでなく、維持費用を含めた全体のコストを考慮。
操作性:実際の使用シチュエーションを考慮し、簡単操作のモデルを選ぶ。
追加機能:データ管理機能など、必要な機能が備わっているかを確認。

ストロー式、マウスピースタイプのアルコールチェッカーのメリット

衛生的:使い捨てストローで感染症リスク軽減。
操作の容易さ:誰でも簡単に使用可能。
迅速な検出:数秒で結果が得られる。
正確で信頼性の高い結果:最新のセンサー技術による精度の高さ。
経済的:リーズナブルな価格設定。
ユーザーフレンドリー:コンパクトで携帯性が高い。

ストロー式、マウスピースタイプのアルコールチェッカーのデメリット

ストローの追加費用:使い捨てストローの継続的な購入が必要です。
定期的なストローの購入は、長期的なコストとして考慮する必要があります。
また、ストローの保管や在庫管理も重要なポイントとなります。

アルコールチェッカー導入ならアルコールマネージャー®が一押し!

さて、ここまで読んでいただくと「じゃあ結局どのアルコールチェッカーがいいの?」と疑問に感じたのではないでしょうか。

ここで当社一押しのアルコールマネージャー®をご紹介いたします。

当社取り扱いアルコールマネージャー®は【燃料電池式】で【吹き込み式】。

アルコール検知器の中でも精度の高い商品であることは、ここまで読んで下さった方にならよく伝わるかと思います。

当社取り扱いのアルコールマネージャーは、開発国アメリカで警察のキャンペーンに採用されるほど精度に自信がある商品。

もちろん海外規定の技術要件をクリアし、先述したアルコール検知器協議会の認定機器にも列挙されています。

日本でも多くの企業様に導入実績がありますので安心してご利用頂けます!

導入時の初期コストは高めになってしまうものの、メンテナンス費用(キャリブレ―ション費用)が2500円/回と安いため、5年トータルコストでみると、導入しやすい価格帯を実現しています。

安全運転管理者にはアルコールチェッカーを「常時有効に保持すること」という保守管理に関する義務がありますが、この保守管理についてもセンサーのメンテナンスを行うことと日常的な点検をすることでクリアできます。

(日常的な点検とは①電源が入るか②飲酒してない状態の検知で反応しないか③マウスウォッシュなどを利用した後の検知で反応するか、など故障がないか定期的に点検をしていただくことです。)

また、導入後のサポートはアルマネクラウドにお任せ下さい。

スマホ連携のアルコール検知器なので、検知結果が写真と一緒に自動でクラウド送信されて管理もらくらく。ごまかしも防ぐことができます。

もちろんマウスピースは交換可能なので、1台を複数人で、使う据え置き型のように使えますので、衛生的にも安心してご利用頂けます。

ここでは伝えきれないおすすめポイントをまとめたコラムもありますので、是非あわせてご確認ください。

【【元警察官】推薦!アルコールチェッカーはアルコールマネージャー®が一押しの理由。】

今回のコラムではアルコール検知器の仕組みや精度について解説しました。

なかなか判別が難しいアルコール検知器ですが、このコラムを参考にしてご自身の目的にあったアルコールチェッカーを選んでくださいね。

最後に、どんな検知器でもかならず取り扱い説明書をよく読んで下さいと書き添えます。

取り扱い説明書の内容に沿って正しく検知して、安全に楽しく運転しましょう!

アルコールマネージャーのお問い合わせ|法人用アルコール検知器

さぁ今から、「手軽にアルコールチェックの自動化」始めましょう。