通常、自社の所有する車両を使った業務を始めるときと終わったときに、アルコールチェックが必要です。
しかし、レンタカーを利用したときや長時間の移動が発生したとき、宿泊を伴う時など開始と終了が曖昧になる場合があり、どのタイミングで検査すべきかが問題になります。
特に飲酒運転は大事故につながりやすいため、うっかり検査し忘れてしまった、では済まされません。
適切なタイミングで、しっかり検査をすべきですね。
そこで今回は、レンタカーでの移動や宿泊を伴うような長時間の移動が発生する場合のアルコールチェックの必要性について、状況別に解説します。
レンタカーの一時的な使用ではアルコールチェックは義務ではない
一連の業務において、車両を使用する場合は、運転前と運転後にアルコールチェックが必要です。
たとえば、会社から車両に乗って配送業務を行い、会社に戻ってくる場合は、「会社を出る前」と「会社に戻ってきてから」がそれぞれ「運転前」と「運転後」に該当します。
しかし、業務中に一時的な乗り換えが発生したり、レンタカーを使用したりするときのアルコールチェックは対象外とされています。
こういった場合は、安全運転管理者業務の対象になっていないからです。
だからといって、酒気帯び運転が許されるわけではありません。
また、酒気帯び運転でなくても、事故を起こしたときは修理費や相手方への補償などが必要になります。
そのためレンタカーでも油断することなく、安全に業務を遂行することが大切です。
長時間の移動におけるアルコールチェックはどうするべきか
配送業務や出張などで運転するとき、場合によっては長時間の移動が必要なケースが多々あります。
そのようなとき、つかれて仮眠をとったり、宿泊先で一晩を過ごしたりすることもあるでしょう。
しかし、こういった場合のアルコールチェックはどこまで必要なのでしょうか。
以下では、さまざまな状況別に解説していきます。
宿泊をともなう出張で運転する場合
宿泊をともなう出張で運転する場合は、以下のようにトータルで4回のチェックが必要です。
- 会社を出るとき
- 宿泊先に到着したとき
- 翌日、宿泊先を出るとき
- 会社に戻ったとき
会社を出る時はもちろんですが、宿泊先に到着したときもチェックしてください。
ここで運転業務がいったん終了するからです。
そして翌日、宿泊先を出て再び運転する時と、業務が終わり、会社に戻ったときにもチェックしましょう。
長時間の運転などで仮眠をとる場合
長時間の運転をしているとき、途中で仮眠をとる場合、仮眠の前後ではチェックは必要ありません。
仮眠は、長時間の運転の疲労を回復するために必要な休憩です。
よって、一連の業務の中に含まれていると考えられます。
さきほどのように途中で宿泊がともなう場合はチェックしなくてはいけませんが、多少の仮眠をとるだけなら、チェックしなくても大丈夫です。
交代制勤務などで仮眠を取る場合
運転の交代制勤務などで仮眠をとる場合は、日をまたぐ場合であってもチェックしなくても問題ありません。
こちらも上記の仮眠をとるときと同様の考え方になるからです。
しかし、出社時と退社時のチェックは必要です。
欠かさずチェックしましょう。
運転前と運転後のアルコールチェックは必要!レンタカー使用時もチェックを心がけよう
レンタカーの使用時や、仮眠や宿泊が発生するときのアルコールチェックの有無について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
レンタカーの一時的な利用において、アルコールチェックは対象外となっています。
しかし飲酒運転を防ぐためにも、安全に業務を遂行するためにも、それぞれのタイミングでチェックすることを心掛けておくことが重要です。
また、宿泊をともなうような長時間の移動が発生するときもアルコールチェックが必要です。
このように必ずしも会社でのチェックができないときのために、弊社のアルコール検知器 アルコールマネージャー® BACtrack®をはじめとする携帯型のアルコールチェッカーを準備しておくことをお勧めします。
いつでも、どこでも検査できる体制を整えておくことで、従業員の安全を確認することが可能です。
飲酒運転は大事故になりやすく、周囲への被害も大きくなります。
そのため、安全意識を高くして、飲酒運転などの法令違反をしないように、管理しなくてはいけません。
アルコールチェッカーの導入で、従業員や周囲の人たちの生命を守り、企業全体の意識を高めることができます。
まだ導入されていない企業様や導入を検討されている企業様は、ぜひ弊社にご相談ください。