お酒を飲んだ翌日、スッキリ目が覚める人も多いですね。
そのため、
「二日酔いもしていない」
と安心してしまうかもしれません。
しかし、自分では意識していなくても、体内にはアルコールが残っていることもあります。
そのまま運転すると、酒気残り運転になってしまい、刑事罰の対象になるのです。
そこで今回は、酒気残り運転の危険性や、酒気残り運転を防ぐためのアルコール検知器の選び方について解説します。
もしかして私も!?酒気残り運転とは?
「酒気残り運転」とは、自分では酔っていないつもりでも、体内にアルコールが残っている状態で運転してしまうことです。
たとえば、飲酒した翌日、自分では酔っている自覚が全くなくても、体内では完全にアルコールが抜けておらず、そのまま仕事などで自動車を運転する場合などが該当します。
実は、この酒気残り運転による死亡事故が飲酒運転の中でもかなりの割合を占めているのです。
警察庁の発表では、2017年から2021年の5年間に飲酒運転の死亡事故は898件起きていますが、このうちのおよそ2割が「酒気残り運転」と見られています。
当然のことですが、
「お酒は抜けたと思い込んでいた」
という言い訳は通用しません。
アルコールが体内に残っている状態で運転すれば、それは飲酒運転となり、刑事罰の対象となります。
しかし、「飲酒運転に関する意識調査2019」(出典:株式会社タニタ)では、
- アルコールが体から抜ける時間を知っていたかについて、知らなかったのは47.4%
- アルコールが抜けきっていないと思いながら、運転したことがあるのは24.8%
などの回答があり、運転手のモラルの低さがあらわれる結果となりました。
本来なら決しておこなってはいけない飲酒運転。
どうすれば、防ぐことができるのでしょうか。
酒気残り運転を防ぐ方法
酒気残り運転は、
「自分は大丈夫」
という意識から起こってしまいます。
本当に大丈夫かどうかを、その日の体調や気分だけで決めてしまうのは危険です。
特に、アルコールの分解は睡眠時のほうが遅れます。
仮眠を取ったから大丈夫、よく寝たから安心、とは言えません。
そのため、お酒を飲んだ翌日にアルコールチェッカーを使って、チェックすることをお勧めします。
もちろん、運転するとわかっている前日はお酒を飲まないようにしたり、飲む量を減らしたりすることが重要です。
しかし、飲む量を減らしていても、体調によって必ずアルコールが分解しきれているかどうかはわかりません。
会社によってはアルコール検知器での計測が課されている場合もありますが、そうでなくても自分で用意しておくと安心です。
酒気残り運転撲滅!アルコール検知器の正しい選び方
アルコール検知器といっても、さまざまな種類のものが発売されています。
たとえば電気化学式(燃料電池式)センサーの商品であれば、アルコール以外の成分に反応しにくいため、高精度の測定が可能です。
また、耐久性も高く、食事やタバコ、薬の種類など、アルコール以外の影響を受けにくいという特徴があります。
半導体式ガスセンサーの商品は、計測結果の表示がスピーディです。
また、小型な種類が多く、持ち運びにも便利なので、個人でも利用しやすい点にメリットがあります。
短時間で多くの人のチェックをしたいなら半導体式がおすすめです。
一方、薬を服用している人が使うなら、電気化学式が安全です。
使う場面や回数によって、どちらが使いやすいかを検討した上で購入するといいでしょう。
まとめ
酒気残り運転とその防ぎ方、アルコールチェッカーの選び方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
飲酒運転は、ほんの少しの気の緩みから起こります。
「昨日はあまり飲まなかったから問題ない」
「スッキリ起きられたから安心」
と思っていても、実際は体内にアルコールが残っている場合もあるでしょう。
また、
「そんなつもりはなかった」
といっても、飲酒運転には違いありません。
酒気残り運転は、自分では気がつきにくいからこそ危険なのです。
これを防ぐには、もちろん運転しないことが一番ですが、どうしても運転する必要のあるときは、アルコール検知器を使った計測をしましょう。
弊社では、様々な状況に応じて利用できる商品をご用意しています。
どのような検知器が良いのかを悩まれている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。