二度と繰り返さないために!北海道での飲酒運転撲滅に向けた取り組み

夏に多い飲酒運転。北海道では毎年夏になると、飲酒運転撲滅を目指して、取り締まりの強化やチラシ、Twitterを利用した啓発、決起大会の実施などを行っています。

その背景には、2014年に小樽で起こった飲酒ひき逃げ事件が大きく影響しているのです。

飲酒運転は犯罪です。
しかし、飲酒運転は「自分は心配ない」という軽い気持ちから起こりやすく、なかなか減少することができません。

そこで今回は、北海道内で取り組んでいる、飲酒運転撲滅に向けたさまざまな取り組みを紹介します。

7月13日は「飲酒運転根絶の日」!飲酒運転の取り締まりを強化

飲酒運転の取り締まりを強化

2014年7月13日、小樽市の海水浴場「おたるドリームビーチ」で飲酒ひき逃げ事件がありました。
この事件に巻き込まれた女性3人が死亡し、1人が大けがをするという惨事が起こっています。
そのため北海道では、この事件のあった7月13日を「飲酒運転根絶の日」とし、事件が風化しないように多方面において取り組みが行われています。

今年も7月13日を前に、飲酒運転の取り締まりを一斉に行いました。
7月8日午後6時から翌9日午前6時までの間に、道内の129ヶ所で実施されたのです。
札幌市中央区では午後10時から、札幌中央署と道警本部の交通機動隊が飲酒運転の取り締まりを実施し、4台の自動車を酒気帯びで摘発したと報告がありました。

さらに北海道では、7月13日から22日までを「夏の交通安全運動」とし、10日間にわたって、飲酒運転の取り締まりが強化されます。

ドリームビーチ協同組合の理事長である深井氏は、「飲酒運転はひとりひとりの意識でなくせるはずなので、今後このような事件が起こらないよう心掛けたい」と語っています。

現場のそばには、「飲酒運転根絶」という立て看板があり、その前には花が手向けられていました。

また小樽警察署の宇井地域・交通官も、「事件を風化させてはいけない。飲酒運転は「しない・させない・許さない」という基本理念を改めて強く推進したい」と語った。

決起大会やSNS!北海道における飲酒運転をゼロにするための取り組み

飲酒運転をゼロにするための取り組み

飲酒運転根絶に向けて、北海道では上記以外にもいろいろな取り組みが実施されています。

札幌市内では毎年7月13日に、決起大会を開いています。

今年は300人程度が出席し、全員で犠牲者に黙とうをささげました。
その後、北海道知事の鈴木直道氏はあいさつの場で、「悲惨な事故によって、尊い命が繰り返し奪われてきたことを決して忘れてはならない」と訴えています。
北海道警察本部の扇澤昭宏本部長も「地域において飲酒運転を決して許さないという機運の高まりが必要である」と語っていました。

また、札幌山の手高校の演劇部による劇も上演されています。
つい飲酒運転をしてしまった若者が死亡事故を起こす物語で、飲酒運転は被害者だけでなく、自分はもちろん大切な家族や周りの人の人生をも壊してしまうという怖さを伝えた

ビーチでは、警察官や地元のビール醸造所の社員らが海の家を訪問しています。
利用客へのノンアルコールビールの配布や、店の経営者へのポスターの配布によって、飲酒運転の防止を訴えています。

さらに、北海道弁PRご当地キャラクター「やべーべや」を飲酒運転根絶アンバサダーとして、飲酒運転撲滅を目指したチラシも作成されました。
道路交通法の主な内容をわかりやすく解説し、飲酒運転ゼロをアピールしています。

飲酒運転ゼロをアピール

出典:北海道庁「飲酒運転の撲滅」

北海道庁公式Twitterでも、飲酒運転を「しない、させない、許さない、見逃さない」として、飲酒運転根絶を強くアピールしています。

飲酒運転を「しない、させない、許さない、見逃さない」

出典:北海道庁公式Twitter

北海道警察ではHPでも、飲酒運転根絶に向けたアピールを行っています。
飲酒運転に関する情報提供はもちろん、飲酒運転撲滅に向けたアイディアを募集するなど、道内で一丸となって取り組んでいることがわかります。

飲酒運転は軽い気持ちで始まることがほとんどです。
「自分は、そんなに飲んでいないから大丈夫」「意識はしっかりしている」と感じても、アルコールを摂取した状態では、適切な判断やスムーズな対応ができません。

飲酒運転は大事故につながりやすいのが特徴です。
自分や家族、友人などを守るためにも飲酒運転は絶対にやめましょう

まとめ

飲酒運転撲滅まとめ

飲酒運転撲滅には、さまざまな取り組みとひとりひとりの意識が重要。

北海道で行われている飲酒運転撲滅のためのさまざまな取り組みについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

北海道内では小樽での事件を風化させないためにも、イベントや飲酒機会の増える夏に向けて、取り締まりや啓発を強化しています。

飲酒運転はしないことが重要です。
そのため、個人でもアルコールチェッカーを利用してみるのはどうでしょうか。
呼気で簡単にアルコール濃度が計測できるので、飲酒運転になってしまう事態を防ぐことができます。

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同時に、「させない、許さない、見逃さない」ことも大切です。
警察による啓発や地域全体の意識の高まりによって、飲酒運転ゼロにすることは不可能ではありません。

「自分は事故を起こしたりしない」という油断をせず、ひとりひとりが飲酒運転をしない・させないという強い意識を持って、行動してください。

さぁ今から、「手軽にアルコールチェックの自動化」始めましょう。