アルコールが抜ける時間計算の方法から、飲酒後の運転は何時間後からできるのか?

アルコールが抜ける時間の計算方法、飲酒後の運転は何時間後から可能か?

アルコールが体内から完全に抜けるまでの時間は、摂取量や個人の体重によって大きく異なります。
一般的に、体内でのアルコール分解速度は平均して1時間に0.1%ですが、これは個人の体重や飲酒回数によって変動します。
たとえば、体重70kgの成人がビール500mlを飲んだ場合、おおよそ4~6時間で完全にアルコールが抜けると考えられます。

しかし、これはあくまで目安であり、個人差があるため、正確な時間を計算するには詳細な計算が必要です。
飲酒後の運転を考えている場合は、アルコールが体内から抜けるのを待つために十分な時間を取ることが重要です。

突然ですが、飲酒の知識クイズ!です。

まずは「アルコールの単位」についてです。
純アルコール約20グラムを含むお酒の量を1単位、または、2ドリンクと呼びます。
純アルコール量の算出は、アルコールの比重も考慮し、摂取量 ×アルコール度数 × 0.8で、計算されます。
「1単位」の分解にかかる目安時間が、男性4時間、女性5時間と言われていて、
様々な条件によっても変化します。
そして、アルコール1単位の量はこちらです。
アルコール1単位の量
ビールであれば、約5%の500mlを1本。
日本酒ならば、15%の度数を1合で、1単位。
そして、1単位の量を分解するのに4~5時間かかるということで、問題です!

『問題』
男性Aさんは、翌朝も仕事の予定でしたが、夜の10時まで飲んでいました。
飲んだのは、ビール500ml缶×1本、ワイン200ml×小グラス2杯でした。
翌日、運転可能な目安は朝何時からでしょうか?

①朝5時 ②朝6時 ③朝7時

『回答』
Aさんが飲んだ量はビールで1単位、ワインで1単位 合計2単位でした。

Aさんは男性なので、1単位の分解に4時間かかるとして、
2単位の分解に必要な時間は、およそ8時間となります。

夜10時の8時間後ということで、正解は②の朝6時です。正解できましたか?

ちなみにこれは、あくまで運転が可能になるであろう目安、ですので、もちろん時間は条件により前後します。

アルコール検査をしてみれば、数値が出る可能性も、十分にあります。
実際に、飲酒運転での検挙は、朝の通勤・通学時間帯も多くなっています。

検挙された人たちは、
「寝たから平気だろうと思った」
「影響を感じないから大丈夫と思った」
とお話しされます。
でも、そんなことは絶対にありません。

計算方法は「飲み物の容量(ml)× アルコール度数(%)× 0.8」です。
この式を使い、どの程度のアルコールが体に取り込まれたかを計算し、その後の行動計画を立てる際に役立て、安全運転や健康管理に利用してください。

ネット上で手軽に使える計算ツール

飲酒量とアルコール度数などを入力すると、「単位」「ドリンク」「分解時間のめやす」が表示される計算ツール「単位・ドリンク換算/分解時間のめやす電卓」が、特定非営利活動法人ASKサイト内にあります。
飲んだ量を入力するだけですので、ご活用いただけます。
めやす電卓

アルコールマネージャー®のゼロラインテクノロジー

アルコールチェッカー アルコールマネージャー®に搭載されたアルコールが抜ける時間の目安がわかる技術があります。

アルコールが検知された際に、何時頃までにアルコール消化が完了する見込みか、あくまで目安となりますが、消化完了の見込み時間をご案内しています。

いつ頃を目安にもう一回計測したらいいかな?というめどを立てやすくなるので、大変ご好評をいただいております。

アルコール分解のメカニズムとは?:体内でのプロセスを解説

体内に入ったアルコールは20%が胃で、80%が小腸で吸収され、血管を通って肝臓に運ばれます。
肝臓内では、アルコールはまずADH(アルコール脱水素酵素)やMEOS(ミクロゾームエタノール酸化系)によって分解され、アセトアルデヒドに変換されます。
このアセトアルデヒドは、悪酔いや頭痛、動悸などの症状の原因となります。

その後、肝臓内のALDH(アルデヒド脱水素酵素)によって、アセトアルデヒドは酢酸に分解されます。
酢酸は血液を介して全身に運ばれ、筋肉や脂肪組織で水と二酸化炭素に分解されます。

最終的に、この二酸化炭素は呼気中に含まれて体外に排出され、水は尿や汗として排泄されます。
このようにして、体内のアルコールは徐々に分解されて排出されることになります。

体内でのアルコールの変化
出典:アサヒビール株式会社

アルコールを早く抜く方法は?

実は、アルコールを早く抜く方法というのはありません。
安静にして水分を意識的に多く摂るのが良いとされています。
重要なのは適量を心がけることです。

飲酒後の運動やサウナで汗を流すのは逆効果

アルコールを消化したいと考える際、運動やサウナで汗をかくことが効果的だと誤解されがちですが、実際には肝臓によって分解されたアルコールは直接体外に排出されるわけではありません。
運動やサウナでの発汗によって失われる水分は、脱水状態を引き起こし、肝臓の機能を低下させる可能性があります。
肝臓の機能が低下すると、アルコールの分解が遅れ、体内にアルコールが留まる時間が長くなることがあります。

したがって、アルコールを摂取した後は適切な水分補給が重要です。
十分な水分摂取によって肝臓の健康を保ち、アルコールの効率的な分解を促進しましょう。

アルコールを摂取で不足する栄養素

アルコールを摂取すると、ビタミンB群(特にビタミンB1とB12)、マグネシウム、亜鉛が体内から失われやすくなります。
これらの栄養素はエネルギー生成や神経機能の維持に必要であり、不足すると疲労感が増し、集中力が低下します。
適切な栄養素の摂取が重要です。
レバーや牛肉、全粒穀物、豆類、種実類、葉野菜などがこれらの栄養素を豊富に含んでいます。

アルコール分解を促す栄養素

アルコールの体内での分解速度を促進するためには、特定の栄養素が重要です。
ビタミンB6やビタミンC、アスパラギン酸は、アルコールの代謝を助けます。
これらの栄養素を含む食品を積極的に摂取することで、アルコールの分解をサポートし、健康的な飲酒を実践することができます。

ビタミンB6やビタミンC、アスパラギン酸が含まれる食品は様々です。
以下に代表的な食品を挙げます。

ビタミンB6を含む食品

  • バナナ
  • チキンや鶏肉
  • 豚肉
  • イモ類(サツマイモ、ジャガイモ)
  • ピーナッツや大豆類

ビタミンCを含む食品

  • オレンジやレモン
  • キウイフルーツ
  • 赤ピーマンやパセリ
  • ブロッコリー
  • ストロベリー

アスパラギン酸を含む食品

  • 野菜類(アスパラガス、アボカド、にんじん)
  • 豆類(大豆、レンズ豆)
  • 穀物(オートミール、キヌア)
  • 乳製品(ヨーグルト、チーズ)
  • ・肉類(鶏肉、牛肉)

これらの食品をバランスよく食事に取り入れることで、ビタミンB6やビタミンC、アスパラギン酸の摂取量を増やすことができます。

以上の栄養素を十分に摂取することで、アルコール摂取に伴う体への負担を軽減し、健康的な生活を送ることができます。

まとめ

お酒が抜ける時間が分かったらいいのに…

弊社のアルコールチェッカー アルコールマネージャー®は、BAC(血中アルコール濃度)値が0.00%に戻る時間が分かるゼロラインテクノロジーが搭載されています。

アルコールマネージャー® Proは無料アプリで、Liteは本体にもアルコールがゼロになる時間が表示されます。
業務用としてだけでなく、普段の飲酒や健康管理にも最適です。

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