車両を保有している企業では、安全運転管理者の設置が義務付けられています。
一方で、企業によってはさらに副安全運転管理者や補助者といった人たちも存在しています。
しかし、彼らの役割や立場、責任の所在について知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、副安全運転管理者や補助者の役割や業務内容について解説します。
その内容を社内で共有することで、より運行業務が安全に行われるようになります。
ぜひご覧ください。
副安全運転管理者とは補助者とは
安全運転管理者は、現場で安全運転を行うための酒気帯びの確認や運転指導を実施する人とのことを言います。
しかし企業が大きくなり自動車の保有台数が増えると、管理者が1人では適切な管理ができなくなります。
そこで、自動車の保有が20台以上になると、20台を超えるごとに1人、副安全運転管理者を置くことが義務付けられており、公安委員会への届け出も必要です。
副安全運転管理者は「副」という名前がついているため、補助的な業務をイメージしますが、実際は安全運転管理者とほとんど同じ業務を担当することが多いです。
自動車の保有台数が増えることにより置かれる役割であるため、安全運転管理者とは管轄する自動車が異なる場合もあります。
そのため、
- 点呼や日常点検
- 運転者の管理
- 安全運転指導
- 運転者の状況把握
- 交代要員の配置
- 運行計画の作成
などを遂行しなくてはいけません。
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補助者とは
一方、安全運転管理者や副安全運転管理者を補助する人を補助者といいます。
こちらは公安員会への届け出は必要ありませんが、管理者の補助業務を行うことができます。
たとえば、飲酒状態の確認やアルコールチェッカーで数値が出た場合、適切な指示や対応ができる人でないといけません。
そのため、補助者の責任や役割を社内でもしっかりと定めておくことや、管理者が行う業務を理解しておくことが求められます。
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飲酒運転が発覚した際や事故が起こったとき、管理者・副管理者・補助者は同等の罪に問われる可能性がある
安全運転管理者、副管理者、補助者において、業務の範囲は多少異なりますが、運転業務を行う従業員が交通違反をしたとき、罪の重さは全員同等です。
たとえば、
- 飲酒運転などの違反行為の指示
- 違反行為の容認
などが発覚した場合、副管理者も補助者も同罪になります。
そのため、
「目上の人だから、注意しづらい」
「管理者の指示だけしか聞かない」
といった社内風土があると、副管理者や補助者がいくら正しい行動をしようとしても、飲酒運転や事故を防ぐことはできません。
よって、上司や先輩など指示を出しにくい相手に対しても、必要なときには正しい指示を出したり、適切な対応がとれたりできるように、管理する側の立場を守るための精度や規則を社内で整備しておく必要があります。
副安全運転管理者や補助者の立場を明確にして飲酒運転や交通事故を防ごう
今回は、副安全運転管理者や補助者の役割、業務内容について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
運転業務を安全に遂行するためには、副管理者や補助者の責任は重大です。
しかし、従業員が多くなると、人間関係などが複雑になりがちです。
その役割をしっかり定義し、整備しておく必要があります。
安全運転管理者が制度化されて以降、彼らは安全運転に大きく貢献してきました。
そして、その重要性はますます高まっています。
同様に、副管理者や補助者の責任も大きいです。
彼らの役割を社内全体で共有し、飲酒運転や交通事故をなくす仕組みづくりをしていきましょう。
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